2025年7月、日本の国際協力機構(JICA)が支援する大規模インフラ事業として、バングラデシュのジャムナ鉄道橋が正式に開業しました。鉄道網の要衝となる本橋は、首都ダッカと西部地方を結ぶ約4.8kmの鉄道専用橋で、国家的プロジェクトとして注目を集めています。
▲ダッカから約110km、バングラデシュ中央部に位置するプロジェクト地点
日本のODAで実現、地域連結性も大きく向上
本プロジェクトは日本のODA(政府開発援助)により支援され、施工には日本の技術や資材も多く導入されました。これにより、首都圏と西部地方間の鉄道所要時間が短縮され、物流や人の移動の効率が大きく向上します。
▲雄大な景観の中を走るジャムナ鉄道橋。バングラデシュ鉄道の新たな象徴に
開通記念列車も運行、国民の期待感が高まる
開業を祝して、ダッカから試運転列車が華やかに装飾されて出発。沿線には多くの市民が詰めかけ、橋の完成を祝いました。
▲開通初日に運行された記念列車。沿線では祝賀ムードに包まれた
開業式典には両国要人も出席
開業式典には、バングラデシュ政府の閣僚のほか、日本大使館やJICA関係者も出席。壇上ではプロジェクトの意義と、今後の両国協力の可能性について述べられました。
▲開業式典には日バ双方の関係者が列席。JICAの支援が大きく評価された
バングラデシュの未来をつなぐ架け橋に
今回の鉄道橋開業は、バングラデシュの鉄道網の近代化と地域経済活性化にとって重要な一歩となります。日本の技術と支援が、同国の「未来をつなぐ架け橋」として具体的な成果を示す象徴とも言えるでしょう。
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